プロジェクトマネージメント

プロジェクトマネージメント

。筆者がSEをやっていたころのPMといえば、プロジェクトマネージメントを指しました。パソコンの世界で云うとプレゼンテーションマネジャを指すのではないでしょうか?ここでは前者のPMについて述べたいと思います。後者については後日OSのところで述べたいと思います。オブジェクト指向の開発が出てくる前の開発過程というと次のようなものになると思います。概要設計(要求仕様)、基本設計、詳細設計、プログラミング、単体テスト、結合テスト、総合テスト、併行ラン、運用本番となるのではないでしょうか。これをウォータフォール型開発プロセスといいます。概要設計のところではシステム化対象の現業務部署に赴いて、ヒアリング調査を行い、現業務の事務フローを書き出し、電算化対象の範囲の明確化を行います。データ量の調査や各データベースの概略設計を行い、余裕を持った処理コンピュータの選定を行います。ここでのデータベースの概略設計というのは気の早いことだと思われますが、プロトタイプを設計することによってユーザ側が出来上がるコンピュータシステムをイメージし易くなるというメリットがあります。要求仕様に盛った各コンピュータ処理事項に過不足がないか吟味をします。メーカーのSEは要求仕様が定まったところから入ることが多いと思います。最近のクライアントサーバシステム(それまでの集中処理システムと違って)ではエンドユーザコンピューティングでかなりの部分が現業務部署独自でシステムの開発ができますから、役割分担がかなり違ってくると思います。オブジェクト指向の開発に対しては反復型開発プロセスと呼びます。これはウォータフォール型開発プロセスの全工程(要求仕様、設計、プログラミング、テスト)を繰り返し行うことを意味します。こうすることによって下流工程*1での要求仕様の変更を吸収することができます。SEまたはSAの行うPMについてはその2以降で述べます。

*1:プログラミング以降の工程

プロジェクトマネージメントとは、チームに与えられた目標を達成するために、人(人材)・物(設備・物資)・金(資金)・時間(スケジュール)などをバランスよく調整し、全体の進捗状況を管理する手法です。メーカのSEが担当するケースもありますし、ユーザの電算部門が担当する場合もあります。開発工程のうち、ユーザの要求仕様をまとめる際の手法として次の3種類がありました。(1)システム分析法(2)ワークデザイン法(3)NUPS*1法です。これらは主にユーザの基幹業務の概要設計に用いられます。(1)はユーザの業務部署の調査を行うときに現場の人たちと、話し合いをする場合、現行のシステムを分析するのに使われます。システム分析法のアウトプットは日能式*2の事務フローです。現在の業務の問題点や、機械化の範囲もはっきりします。ここでは基本設計で使われるプロセスチャートも大体出来上がります。マスタファイル(商品マスタファイルや得意先マスタファイルetc)、トランザクションファイル(受注データや入金データや所要量データetc)も明確になります。データベース*3も同様です。(2)はブレーンストーミング*4でKJ*5法にのっとり機械化業務について各項目を洗い出します。これをひとつずつ機能表現して行きます。それぞれについて入力と出力、それから出力を導き出す機能について議論します。それをボトムアップしていくのが(2)のワークデザイン法、トップダウンしていくのが(3)NUPS法です。詳細については省略します。プロジェクトマネージメントではスコープ(プロジェクトの目的と範囲)、時間、コスト、品質、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、統合管理の9つの観点でマネジメントを行なう必要があります。SEはウォータフォール開発プロセスの各フェーズについて必要人数を検討します。それに期間を考慮して、ガントチャート(項目と必要とされる期間を横棒で表したものです)、PERTチャートを作成します。PERTチャートではクリティカルパス*6がはっきりします。また必要とされるハードウェアやソフトウェアについても考慮します。各プロセスで残すドキュメンテーションを洗い出します。自分の経験では、ある複写機メーカの所要量計算(部品展開)、ある自動車部品メーカの輸出業務(受注発注)、ある空調機メーカの工事原価管理業務、ある自動車部品、空調機等の在庫管理および販売管理のそれぞれ、概要設計*7を担当しました。個別事例の紹介については後日述べます。

*1:自分のいた会社のローカルな手法です

*2:伝票を起票する、照合する、保管するなどを記号で表します

*3:リレーショナルデータベース、ネットワーク型データベース

*4:会議に集まったメンバーが他人の非難をせずに、人の尻馬に乗ったりして、思いついたことをすべて書き出す

*5:川喜多二郎

*6:各工程でそれ以上短くならない工程の連なり

*7:要求仕様